【2】自身に対する同性愛者としての失望

当時は、LGBTに関わる可能性のある人たちならば、誰でもある程度の寛容な心と、多様性への理解があると想像していた。
しかしUさんは違ったのだ。彼女は見た目は美しい方だったが、性格的な問題が多くあった。

彼女はゲイを特に嫌っていた。
だけど、私はこの職場で人生初めてのゲイを見たのだ。同時に、自分以外の同性愛者を初めて生で見たのであった。
仕事上、この対象の人とそのタイミングで会話をするのは好ましいことではなくて、多くの場合は一瞬見るだけだったけれど、
窓口に近かった私は、会話をすることもあった。

そしてある日、窓ガラス越しに気づくのだ。
ゲイの人と話が終わり彼を目で見送っている私を、Uさんが品定めするような目で見ていることに。

 

その頃の私は、仕事で少し目立ってしまった。
前年度にUさんが担当をしていて進展がなかった業務を、大きく拡大した。それが職場で評価され、冊子を作ることになった。できた冊子は、秋には新聞やTVで取り上げられ、全国的に有名になった。

春には前任者であるUさんに仕事のことを聞くことも多かったが、秋にはUさんと一緒の業務は全くなく、会話もほとんどなかった。
彼女の存在は、私の中では単に同じ席島の人というものだった。
私は同期とも仲が良かった。友人もたくさんいた。

だけど彼女が私のことをどう見ていたのかは、わからない。同年代の恋愛の話には入ってこないし、あまり自分の話をしない私。
彼女はどう感じていたのだろう。

 

私は当時、某ブログサイトでブログを書いていた。書き始めて1年が経とうとしていた。
そこでは数人のビアンやゲイの友人ができて、ビアンとしての悩みや、恋の話、当時の仕事のことを書いていた。
この方々とは、リアルで会うことはなかったけど。
ブログに書いていた内容は、嬉しかったことや、考えたこと、愚痴、Uさんのことももちろん名前を出さずに書いていた。
「専門職なのに、Lに理解のない人もいるんだな」と。

 

そのブログだが、ある日Uさんの知るところとなる。
ブログにはプライベートな単語をたくさん入れていたので、ランキング等からは外していた。アクセス数も少しあった。
ただ、大きなブログサイトのブログをしていたため、検索機能を使ってたどり着いたのだろう。今となっては、すべて想像でしかないのですが。

私は当時の女性の課長に呼び出された。
彼女の手には、私のブログの記事のコピーがあった。
私はブログのタイトルを見た瞬間に自分のブログだとわかった。




つづく。



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