【3】友達探し

○Pさん:2*/バイリバ/フリー/普通体系/スポーツインストラクター

Pさんは、メールの返信がとても速かった。

私は、一定の時間に複数のメールの返信をまとめてしていたので、彼女のペースに比べると随分と遅い返信だった。
そのため返信が遅いと文面から、彼女の怒りを感じるような気がしていた。
早く返したいのは山々だったけれども、早く返すと、1日中ずっとメールをして過ごさないといけなくなる。
ちょっと罪悪感を感じながら、2回目に会う当日を迎えた。

彼女と会った時、案の定、まずこのメールの不満について言われた。
返信が無いと寂しいという彼女に、素直に可愛いなと思った。
メールからの出会いって、つながっているのがメールだけだから、
これが途絶えると関係が切れてしまうんだと、ぼんやり考えていた。

あと、
まだ友達って仲でもないし、そこまで気にしなくてもいいのにな、とも。

そしてそのまま私が運転する車で、ドライブに出かけた。

P:「今何人とメールしてるの?」

「ん~Pさんを含め7人かな」

P:「7人!?7人みんなと会うの?」

「それはわからないけど。毎日メールしてる人ばかりじゃないから。いい友達になれたらいいなって思ってるよ」

P:「え?友達を探してたの?」

「友達を探してるよ」

P:「恋人を探してるんじゃないの?」

「もちろん探してるよ。うまく恋につながったらいいけれど」

なんだか急に心の中に入り込まれたように感じ、身構えた。私は終始ドギマギしていた。

P:「ビアンの世界の友達って、ないよ」

「・・・ない?でもPさん、コミュニティに所属してるよね。みんな友達でしょ?いろいろと相談できたりするんじゃないの?」

P:「ないよ。みんな恋人探しの集まりだもの。グループ内で付き合って別れてって普通。恋人の元カノが今は友達とか、そんなのばっかりだよ」

以前会った、Hさんも似たようなことを言っていたな。

「でも、そんなに簡単に恋愛になるの?」

P:「寝ちゃえば早いよね」

「へー・・・。でも、ビアンの友達欲しくない?」

P:「なんで?何を相談するの?」

「何を?恋人の話や、社会制度の話とかかな」

P:「そんな話ができるビアンなんて、この世に存在しないよ」

彼女に強く否定をされ、これ以上私は言葉を返すことができなかった。
本当なら、なぜそう思うのか聞きたかったのだけれども、
少なくとも、彼女は私よりもよりビアンの世界に近い位置にいるので、彼女が感じたことを本心で言っているのだと思った。

私も、出会いを探しているビアンたちが、純粋に友達を探していないことは、
メールの展開から薄々気づいていた。

だけどここまで言われても、
この頃はまだ、ビアンの友人を作ることができると私も本気で思っていたし、
このPさんとも友達になりたいと思っていた。


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