【2】同性への憧れ

中学校の時代の一番の思い出は、先輩の女性を真剣に好きになってしまったことと、
あと、そのことによって自分が同性愛者であるという漠然とした不安に襲われたことだ。

 

 

入学式の日に、新入部員たちは多くの部活動の誘いを受けた。
私自身は、当時とあるスポーツのスクールに通っていたので、
そのことを知っている関係者からは、積極的な誘いを受けた。

だが、私は自分の毎日がこのスポーツ漬になることを望んでいなかった。
周りには褒められるけれども、自分自身が楽しむことができなくなっていた。
そのため、部活は他のことをしてみたいという思いもあった。

 

日付は変わり、各部活動紹介の日、私は校庭を歩いていた。
すると学校の噴水の前で、音楽部が演奏をしていたのだった。

「青空コンサート」との題を掲げ、
まさしく雲一つない、晴れ晴れとした青空の下で演奏をしていた。

私は幼いころからピアノなどの音楽経験は全くなく、
この時までどのような演奏会にもいったことがなかったのだけど、
この目の前で繰り広げられた演奏はとても新鮮で、体に直接音が響いてくるあの感覚に、正しく圧倒されて聴き惚れていた。

 

 

演奏が終わった後、
一斉にその部員たちが聴いていた新入生に対し、入部説明会のチラシを配りはじめた。
私もそのチラシをもらった。
チラシをもらい、くれた人の顔を見た。
私より背が15センチくらい高くて、色白で、目が大きな、細身な女性だった。

 

?:「Feelさんだよね!先生から聞いた?」

 

初対面のはずの女性から、突然に思いもよらない質問をされる。

 

「え、何を・・・?」

?:「まだ聞いてない?そっか、また会えるの楽しみにしてる」

 

 

彼女はそう言って、楽器を持ってみんなと走り去っていった。

 

 




つづく。



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