【4】同性への憧れ

部活紹介の日にチラシをくれた女性が、突然私の教室へ現れた。

 

その日は、突然にやってきた。
彼女だけではなく、もう1人教員の女性と一緒だった。
私は名前を呼ばれ、女性の教員に手招きをされ、廊下へ出た。

 

教員:「学校を運営する会に入ってもらえませんか?」

 

教員は言った。
私はその会に入る人は、選挙で選ばれた人や、勉強ができる人だと思っていたし、
何より自分より成績の良い友人を知っていたので、自分が誘われたことに驚いた。
彼女たちが断ったから、自分にこの話が巡ってきたのだろうか。

 

教員:「Feelさんは○学区で友人が多いと、小学校の先生から聞いています。またスクールでも学区外の友人もいると聞いているので、新しい学年をまとめてもらうのに適任だと思っている」

そして一緒に来ていた彼女のも、

?:「特に難しいことは、何もないから」

 

そう言ってくれた。
彼女は教員が話し終わると、具体的な会の役割を説明してくれた。
その説明はわかりやすく、その頃の学校の実情と、自分の果たすべき役割が具体的に理解できた。
光栄なことで、私はその場で承諾した。
そして教員から、

 

教員:「副のZさんです。これからは彼女が教えてくれるから、彼女に聞いてね」

 

と、この時、あの日演奏会の後に出会った、例の女性と再会したのだった。

 

Z:「この前、会ったよね?覚えてる?」

「はい、覚えています」

 

Zさんが自己紹介をしてくれた。
彼女は新3年生であることを知った。
私の事は、私の学区の先輩たち(彼女の同学年の人たち)に聞いていたから知っていたそうで、
彼女は私とは違う学区から通学していることも知った。

近くで彼女を改めて見て、私の心はかなり高なっていた。
今まで見たことが無い(田舎だったので)整った顔をされていて、
しかも優しくて、勉強もできる様子。

 

 

彼女が私の教室から去っていく間に、多くの新入生が教室の窓越しに彼女を見ていた。
とにかくカッコ良かった。
Zさんと教員が去った後に、友人たちにどんどん質問を受けた。
だけど私はすっかり舞い上がってしまい、ただただ照れて、答えようがなかった。
いくら聞かれても、私は彼女と初対面同然だったのだから。

 

その日、彼女が私の憧れの人になった。

 

その後、私は入部説明会の日に彼女に再会をする。
扱う楽器は彼女とは違うにしろ、同じ部活となったのだった。
その説明会中も、気付いたら彼女が手を振ってくれたり、目を合わせてアイコンタクトをくれたりと、
今まで年上の人にこのようなかまい方をされたことが無かった私は、頭がくらくらした。

 

勉強と部活、そしてある会と恋と学校外スポーツと。
私の新しい生活がはじまった。




つづく。



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