【2】年下の子との出会い

Kさん:19/フェムネコ/フリー/細見/医学生

過去の恋愛を含め、同年代との付き合いの経験だったので、年下の子とコンタクトを取るのは新鮮だった。

Kさんの手首には、赤いひっかき傷とともに、かさぶたになったような跡も含め、
数本の線が両手首にあった。
美しい白い腕だったので、とても目立っていた。

初めのきっかけは、高校生のころに、同性愛者である女性がいじめに合っているところを目撃したことだと彼女は言った。
Kさんは、そのいじめを止めたかったけれども、止めることができなかったそうだ。
自分も同性愛者であると気づいていたので、自分がその場に出ていき、もしも自分も一緒に同じ目に合ってしまったらと考えて、何もできなかった。
そのことが無力感で、気づいたら自分を気づ付けることをし始めてしまったそうだった。

彼女の傷について、彼女は、家族は気付いていないといった。
私は、気付いているだろうと思った。
初対面の自分でも気づくのだから、夏に半袖で家にでもいたら、家族は必ず目にしているだろう。
あれだけの傷をつける心境は、さぞ辛かっただろう。痛かっただろう。
もし家族が気付いていないならば、彼女の家庭環境が気になった。こうなってしまうと、私の職業病である。いろいろと聞き出してしまい、私の中では恋の感覚は無くなってしまった。
ただ一心に彼女の身が心配になった。

「自分の身は傷つけちゃいけないよ」

そう伝える私に、
私の気持ちとは反対に、彼女は好感を抱いてくれたようだった。

K:「過去の恋愛の話を聞きたいです。普段の生活の様子も聞きたいです」

と、彼女からもいろいろな質問をされた。私自身の恋愛の体質としては、追いかける側が好きなのだ。
なので、この彼女のようにどんどん質問をされてしまうと、自分の中で感情が処理できないので困ってしまう。

とりあえず、自分の中では彼女を恋愛対象として見る気は無くなっていた。
そこで申し訳ないけれども、彼女に幻滅された方がいいと思ったので、自分自身の失敗談、不甲斐ない話を多めにしてみたりもした。
しかし彼女はとても優しい性格だった。

K:「そんな不甲斐ないFeelさんのギャップがイイ」

と褒めてくれるのだ。困ったけれども、純粋ないい子だった。
会話に駆け引きを行わなくても、素直な言葉が丁寧で、思ったことをそのまま口に出しても毒気のない子だった。
どうにかいい恋愛ができないかと、考えた。
でもだからと言って、私がお付き合いすることは自分の感情に反するものだと、私の心が知っている。

そこで私はアイディアを思いつく。


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