【4】愛は時として脅迫

【4】愛は時として脅迫

Iさん:32/フェムネコ/独身/普通体系/教育関係者

 

酔ったIさんは、私を口説き始めた。
ひたすら私を褒めだした。女性というのは、本当に天邪鬼で困った生き物だ。

 

でも残念ながら、私はこういう押される感じが苦手なのだ。
普通の女性であれば、嬉しくて舞い上がるのだろうけれど、私は少しずつ後ずさりをし始める。
何とか会話を終わらせて、私はその日はお開きとなった。

将来のことを考えると、しっかりしたいい人かもしれない。
だけれども、ちょっと内面に不安がある。
私はそう思っていた。
いつも悪い話を聞かされるのは大変苦痛だし、振り回されすぎるのもまた苦痛だ。

 

 

数日後、彼女からのメールに返信できない自分がいた。
酔って口説いていた内容を彼女は覚えているのだろうか。
あれは本心だろうか。
友達の話どころじゃなくなっているな。

 

結局メールの返信ができなくて2週間が経過した。
数日置きにメールの返信をしていた私には珍しいことだった。
Iさんからのメールは、その間も毎日のように来ていた。

「どうしよう。このまま返信せずに、自然消滅を装うか」

そう思って職場に座っていたところ、

 

同僚:「Feelさん、○○学校のI先生から電話です」

 

そう言われるのだ。
この時の心境は、私の文章能力では表現しきれない。
驚きと恐怖で、電話の保留を外すまでの数十秒間の間で、のどがカラカラになった。
○○学校、それは紛れもなく私がビアンのサイトでメールから出会ったIさんがいると言っていた学校だった。

 

「もしもし、Feelです」

 

この時点でも、人違いであってくれと願っていた。

 

I:「あ、Iです。先日はお世話になりました~」

「いえ。どうされたのですか?」

I:「メールくれないから、電話してみようかなって思って」

 

私は、先日の飲み会の時に自分の職場の話をしていたのだ。
彼女が教員だからという理由で、すっかり彼女のことを信じていた。

 

「携帯にかけ直していいですか?」

 

私は彼女に番号を聞き、自分の携帯からかけた。
番号を押す時に、指が震えていた。
以前私は、職場の同僚に同性愛者であることに差別を受けてたことがあり、
このデジャブが再びやってくるのではないかという恐怖に、ちじみ上がっていた。

 

どう伝えたら、彼女に電話をしないでもらえるのだろう。
どう伝えたら、私に関わらないでもらえるのだろう。
どう伝えたら、関係が切れるだろう。




つづく。



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