【5】愛は時として脅迫

Iさん:32/フェムネコ/独身/普通体系/教育関係者

携帯に出た彼女は、申し訳なさそうな声をしていた。
だが、こんな声色に騙されてはダメだと、私は勇気を振り絞り、

「幻滅しました」

そう伝えた。
私は、ストーカータイプの人は同じことを繰り返すことを知っていた。
彼女は何度も詫びながら、

I:「もう職場には電話しないから」

そう言っていた。
だけれども、その落ち着きぶりから、経験があるだろうことは予想がついた。
とりあえず時間もなかったので、仕事が終わって再度話をする約束で、その時は電話を切った。

そして、仕事が終わった19時過ぎ。
鞄の中に入れていた携帯を見ると、Iさんの番号から今までの履歴が塗り替わるくらいの着信履歴が残っていた。
素直な感想としては、当たってはいけない人に出会ってしまった印象だった。
だけど、私の性格上単純な感情でこの人を責める思考になかなか行きつかない。
この人は、なぜこんなストーカーのような行動をとってしまうのだろう。
いったい何を私に伝えたいがためにこのような行動になっているのだろう、そう考えてしまった。

結局彼女に、再び電話をした。
Iさんは謝罪はしていたけれども、悪気がないどころか、私に対し

I:「電話をかけてくるのが遅い」

と言った。
これは、確実に確信犯である。
彼女の立場や事情も考えていたけれども、私の心のシャッターが下りてホタルノヒカリが流れた。
Iさんに対して、軽蔑しかないことを伝え、次に電話があればしかるべきところへ相談せざるおえない、と言った。

彼女の返事を待たずに、私は電話を切った。

その足で、私は携帯の電話番号を変えた。
Iさんだから、こういう行動をとったわけだけど、
私はこの時までは、多くの一般的な人間を信じていた。
だけれども、Iさんの私の心を脅迫するような行動は、とても気持ちがいい思いはしなかった。
私は、強く人に不信感を抱き始める。

せっかくビアンの友達を作りたかったのだけれども、
独り身の自分には、そもそもビアンの友達を作ろうとする行為自体が無理だと痛感した。
もし作るのであれば、自分に恋愛感情が向かない環境を作ったうえでだと。
でなければ、自分も傷つくし相手も傷つけてします。

携帯の電話番号を変えて、ほっとしながら帰路に就いた私だったが、
帰って、自分のブログを見て驚いた。
Iさんらしき人からコメントが来ていた。

私は彼女に、

「とあるサイトでブログを書いている」

ことも伝えてしまっていたのだ。


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