【1】私の知らない世界を生きる彼女にが、目の前に突然現れた。

【1】私の知らない世界を生きる彼女にが、目の前に突然現れた。

自分の将来に関して夢があった私は、高校は進学校に入った。

その高校では、各周りの地域から様々な人が、大学進学を目指し進学をしてきていた。
そしてたまたま1年目に私と同じクラスになったNは、初日から学年全体の話題になるくらいに、可愛らしい女性だった。

 

そのNという女性と一緒のクラス、しかも隣の席になった私は、

「世の中には、すごい生き物(今まで見たことが無いような、可愛いらしい人だったから)がいるものだ」

と素直な感想のもと、彼女をこっそりと横目で見つめていたものだ。
今で言う、アルファベット3文字のアイドルグループに所属していてもおかしくないくらい、可愛い女性だった。

どのように可愛いのかというと、

『黙って座っているだけで、愛される雰囲気』

そんな人が、世の中にはたまに存在するよね。そんなタイプの人だった。

 

授業がはじまるにつれ、彼女の発言が的確なことに気づく。彼女は勉強ができることがわかった。
教員に難しい質問をされても、彼女の発言に、みんなが沸くことが度々あった。
私は、可愛くてとても勉強もできる彼女を、ただただ驚いて見ていたのだが、
N本人曰く、チラチラ見てくる私のことを、
その当時はとても怖い人だと思っていたそうだ。

本人は自分から友達と群れないが、なのに友達が多く、また口数が少ない割に存在感があって、
珍しく話していると思ったらとても的確な内容(らしい)を話す私を、
「Feelは不思議な生き物だ」と思っていたようだ。

 

 

そんなある日、彼女とクラスで二人きりになったことがある。
私は教室に帰ってきて、帰宅する準備をしていたときのことだ。
そこへあとから、彼女が教室へ帰って来たのだ。

彼女が隣の席についたとき、今まで2人きりで会話をしたことがなかったので、2人きりの空間に少しドキドキした。
入学してしばらく経っていたにもかかわらず、
私はこのころまで彼女とあまり会話をしたことが無かった。
私も、彼女も、男女問わず多くの友人がいた。
ただ仲良しの友達グループはお互いに違ったため、お互い付き合う友達層が全く異なっていた。
雰囲気がお互い違ったのだから、仕方ないよね。

だから何を話したらいいかわからない私は、大概の彼女との会話では、口数少なくほほ笑むか、うなずく程度だったはず。
普段は、よく彼女から、話しかけてくれていたことに気づいた。

 

だからその日、勝手にドキドキしていた私は、
彼女に突然話しかけられ、驚きも手伝って私はいつも以上に口数少なく答えていた。

N:「一人で帰るの?」

そう彼女に聞かれた。

「うん」

N:「じゃぁ一緒に途中まで帰らない?」

「うん」

うん?と言ったはものの・・・、いつも話を碌にしたことがない人と、一緒に帰るというのは、大丈夫なのだろうか。
大変緊張した。
なぜ一緒に変えることになったのだろう、断わった方がいいのではないか、
いやでも隣の席だし断った方が気まずくなってしまう。
あ、きっと彼女は私に何か頼みごとがあるのかもしれない。
そもそも、帰宅する方向は私たち、一緒の方向だったっけ?

そういろいろと考えていると、体が自然とロボットのように、右足を出せば、右手が動き、左足を出せば左手が動く。
彼女はそんな私を見て、大笑いを通り越して大爆笑をしていた。

 

 

私はクラスでも彼女がおしとやかに笑うのはよく見ていたけど、
そこまで笑う、大爆笑をしているところを見たことが無かったので、少し嬉しくなった。

そしてあんなに私の心を埋め尽くしていた緊張は、学校を出るころには全く無くなっていた。

「私って、意外と会話力があるかもしれない」

と、自分で驚くほどにこの初めて一緒に帰った帰り道で、彼女との会話に意気投合した。
彼女は可愛いだけでなくとても明るい人で、素朴な人だった。




つづく。



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