【3】恋人目線で恋は生まれるのか

Gさん:28/フェムネコ/独身/普通体系/医療従事者

彼女の10センチはあろう靴底を見ていて気付いたのだが、
靴底が両足とも外側が削れて斜めになっている。

内側の高さは10センチくらいあるのだが、外側の高さは7センチくらいだった。
おそらく、彼女自身がこの靴を大好きで、常にはいているのだろう。
そして彼女が極度の内またで歩くため、そういう形に削れてしまったようだった。

彼女は、この服装を大切にしているのだなと思った。
そう思いながら眺めていると、オタクに

オタク:「彼女、彼女、Gちゃんと一緒にならんでくれる?」

え、っと思った瞬間、
彼女に腕を引っ張られ、彼女がポーズをとり始めた。

オタク:「顔出し大丈夫?」

「いいえ」

そう答えると、私の顔を隠すため、彼女が傘を差しだしてくれた。
傘で隠そうとしてくれたらしく、私の頭にハートが刺さる。

傘のおかげで顔も隠れて有り難かったけれど、生きてきてあんなにたくさんの写真を摂られたのは初めてだった。

彼女はそしてそのまま百貨店に入った。
百貨店の中には、オタクは入ってこなかった。
彼女は傘を閉じ、

G:「こっちだよ」

といった。
ここまで来る間もずっと彼女が話しかけてくれていたのだが、顔を隠すのに必死だったし、
シャッター音におびえていたし、周りの自分を見る目を気にして、会話を全く覚えていなかった。

彼女は百貨店の中をずんずん歩いて行く。
人はまばらだった。
私は彼女の3メートルくらい後ろを追いかけるように歩いていた。

そしてまた気づいてしまう。


店員が、まず前の彼女を見て「はっ」となる、
そして、私を見つめる。
私と目が合うと次々店員は目をさっとそらす。

通り過ぎ、私が振り返ると店員たちがまた私たちを見ていたようで、
一斉にくるっと目を離した。


おそらく今の原宿や渋谷だと珍しくもない光景なのだろうけど、当時は彼女の格好は珍しがられていた。
時代は、随分と変わったと思う。

私は、間接的にこんなに注目をされる経験は初めてだった。
どう対応したらいいかわからなかったし、肯定するのも、少し気が重いところだった。

彼女がたどり着いたのは、そのゴスロリの服を売っているお店だった。


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