【5】恋人目線で恋は生まれるのか

Gさん:28/フェムネコ/独身/普通体系/医療従事者

G:「照れながらも私と一緒に歩いてくれた人 笑」

私のことを、そう表現する彼女は、とても嬉しそうだった。
大概が一連の対応に慣れていて、ポーズを取る人らしい。

『類は友を呼ぶ』ということわざがある。

やはりそういった趣味が似た者同士の人が集まりやすい、のは事実だろう。
今回の私との出会いは、本当にイレギュラーな出会いなのだろうと思った。
でもこういう出会いがあることが、ネットからの出会いの醍醐味なのかもしれない。

そして一番大きかったのは、年を重ねた彼女が未来を見据えて、違う方向を向きたいと思っていることがあっただろう。
私はそのことに少し気付いていたけれども、彼女と同じ方向を向くことはできない、
申し訳ないけれども、そう思い始めていた。

「疲れたけど、めったに経験できない体験で面白かったよ」

そう答えたら、彼女は笑っていた。

私たちは歩きながらひとしきり話をして、ご飯を食べにを店に入ることにした。

彼女が、行きたかったを店らしい。
かントリー風のカフェで、意外にゴスロリの服装の彼女に似合うを店だった。

座っている彼女は、金髪に黒いドレス、整った顔。
まさしくお姫様だった。
普通の服を着る日もあるのだろう。
普通、私にとっては“普通の服装”でも、彼女にとっては、普通ではないかもしれないけれども。
彼女にとって、常用の服は一体何なのだろう。

私は蝶ネクタイを返した。
彼女に、その日のおタクたちのことを聞いてみた。

彼女は自分のプロフィールページを持っているらしく、
そこに出没情報を書き込んでをくと写真を取りたい人が現れるとのことだった。
いろいろな世界があるんだと思った。
でも私は、その世界に入ることはできない。

「そろそろ帰るよ」

そう言った私に、彼女は何か言いたそうだったけれども、

G:「そうだね。遅い時間だし」

そう言って、駅のホームで帰る私を見送ってくれた。
とても名残惜しそうな顔をしてくれていた事を覚えている。

はっきりと、言えなかったなと私は、少し後悔した。

言えなかったのは、私と彼女の今後についてだ。
具体的に、前進か後退か。自分の中でははっきりしているのだけれども、
明確に断ることができなかった。

受け入れられないことを正確にする、それは明確にする方も辛いけれども、
明確にされた方はきっともっと辛いだろう。

その会った日からしばらくは連絡を取っていたけど、たぶん私が返さなくなったんだと思う。

彼女との連絡はそこで途絶えている。
もし今も彼女が元気で、語ってくれた夢に向けて進んでいるのであれば、
素敵な仕事と、ロマンチックな恋愛をしてくれていたらいいなと思う。


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