【2】私に道を指した人

Yさん:3*/***/***/***/****

私たちは、会うまでお互いの詳しい情報は知らなかった。
そもそも、向こうが何も聞いてこないので、私も知ろうとしなかった。

彼女は変わった人で、木曜日だけ私にメールを送ってきた。
木曜日は、彼女はスイミングに行っているというのだ。
そのスイミングが終わると、仲間内で座談会をするらしく、その座談会の最中にのみ、私にメールをしているのだ、と
彼女は別のメールでそう書いていた。

その彼女が送ってくるメールには、
毎回エッチな画像とYouTubeの動画が着いていた。
エッチな画像は、該当箇所を隠していて、とても色気ある、食欲をそそるというのだろうか?
ちょっと間接的な、体のラインがわかるような画像。

YouTubeの動画は、白黒の昔の恋愛映画の内容だった。
大概が、女性同士のキスシーンがあるのだ。
私はその映画を見て、感想を数日後に返す、というメール交換が6か月くらい続いていた。

今も昔もだけど、私は映画に特に興味が無い。
人生の中で、劇場で映画を見た経験は数回だし、その数回の半数以上を今の恋人と見ている。
そんな私が、白黒でセリフも無い、また音楽も無いYouTubeの動画を見て、感想を書くのだから、
なんとも不思議な経験だった。

一度、感想も書かずにスル―してメールを返したことがある。
その時は、後日同じ映画のURLのメールが10通くらい続けて送られてきた。
そのメールに、素直に返信をする私も、それなりにおかしな人間なのだろうけれど。

そんなメールを交換を続けていたある日、
私が「自分の思う、素敵な出会いが無い」という話を感想の中でしたんだと思う。
すると、

Y:「ご飯でもどう?」

と彼女に声をかけてもらい、会うに至った。
場所を指定された時には、彼女が会える距離にいたことには、大変驚いた。

会う数日前に、彼女に電話番号を教えられた。
私も書いて返信したところ、電話がかかってきた。

Y:「Yです」

その時の彼女の声は、明るくテンションが高めの印象だった。
その声からは、目の前にいるような、気品のあるキャリアウーマンの女性だなんて、想像もつかなかった。


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