【4】私に道を指した人

Yさん:3*/フェム/既婚/細身/会社経営者*

Y:「あなたの理想は、あなたの人生に合っているのかしら」

彼女にそう言われて、はっとした。
メールでビアンの世界に繰り出したきっけは、
他のビアンがどのような生活をして、今の社会でどう生きて行こうと考えているかが知りたかったことだ。
中学生の時に見た初めてのビアン。
その彼女たちの自身のなさに私は失望したのだけれども、
彼女たちみたいになってはいけないと反面教師に思い生きてきた。

そして高校・大学・社会人と恋愛を重ねた。
だが、自分は普通のノンケ女性相手では、自分のしたい恋愛ができないと思った。
だから今まで接しなかったビアンの世界で生きる人に会って、まずは友達になろうとしていた。

だけど私は彼女たちと接する間に、彼女たちが生きる世界に抵抗を感じるようになっていた。
彼女たちが少し、屈折的に思えた。
もちろんすべてのビアンがそうではないことを、私は知っている。
だけれども、社会に対する失望や、抵抗、認められることのない不安からか、とてもトゲがある生き物に思えていたのだ。

友達って何だろう。恋愛関係って、何だろう。

当時の私は、私の見たことのない世界を、自由に生きているビアンの人を探していた。
そしてその人が心優しい、美しい女性であって欲しいとも思っていた。

自分の目標にすることができるような人を、探していた。

でも、そのために自分が人生で何か特別な取組をしているかと聞かれると、そうでもなかった。

「Yさんなら、どんな人とお付き合いしたいですか?」

Y:「私も、私が見たことのない世界を生きている人がいいわ。その世界は、上でも、下でも。」

「下でも、続きますか?」

Y:「下は遊びね。Feelは?下は本気?」

答えることができなかった。
この時、自分が理想としている人たちが、自分のレベルなんてちっとも目に入れていなくて、
もっと上を見て生活をしているのだと知った。

もし私が理想としている人と付き合っても、彼女にとっては遊びかもしれないということだ。

Y:「ちょっと悪い道に入ってみたら」

「悪い道?」

Y:「あなたが見たことのない世界を。私と体の関係を結ばない?」

思ってもみない話で、すぐに返事をした。

「そこには踏み込めません。」

Y:「体から始まる恋もあるのよ?」

「そうでしょうか」

Y:「自分の欲しい物を手に入れるためには、楽しまなきゃ。Feelを手に入れるためなら、「あなただけを愛してあげる」、その言葉があれば手に入るかしら。」

「そうか、そうですね。そう本気で言ってくれる人が、今の私の理想です。」

体から始まる恋、か。
そのことだけはと、すごく抵抗があった。
『エッチが目的』ということだ。

それは、悪いことではないのだろうか。

誰が悪いのだろう、私?相手?

いや、二人が望めば・・・悪いことではないのかもしれない。

つまり体から始まることは本当は悪いことではないのかもしれない。


私の価値観に大きなヒビが入った。


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