【3】彼女と彼女を比べ、彼女を探す

【3】彼女と彼女を比べ、彼女を探す

T姉さんは、2人男性経験があるようだった。
男性との恋愛と女性との恋愛の違いを徐々に感じていたようで、よく、その違いについて話をしていた。
彼女は、それなりに私との恋愛を楽しんでくれていたようだ。

T姉さんとは、旅行をいろいろとした。
長距離の移動も多かったので、車でエッチをするような破廉恥な真似もした。

花火をしたら、打ち上げ花火を手に持つわ。
良く観光地にある顔出しして記念写真を取ることができるパネルでは、待ち時間を並んででも撮影し、
ときたまお酒を飲んだら箸が転げても大笑い、
バドミントンが大好きで2人でよくしていた。

彼女は幼いころにバドミントンに通っていたようで、とても上手かった。
彼女の車のトランクにはいつもバドミントンのラケットが積んであった。
この影響を受けて以来、私も車にバドミントンのラケットを積んでをくようになった。

晴れた日には大学の駐車場や、河原で大笑いをしながらラリーをした。
私たちは、よく笑う2人だった。
たまに散歩している人も巻き込んで、見知らぬ青年から高齢者まで、
みんなでバドミントンをして楽しんだ。

また彼女はとても「食」に興味を持つ人だった。
彼女のお母さんが料理上手で、

「どんな男性も、ご飯があれば必ず家に帰ってくる」

と、私も食事を一緒にさせてもらうたびに、彼女のお母さんに言われたものだ。

あと、自分が笑えば、相手も笑う。
私が笑っていないときに、彼女は私の目を見て「にぃ」って良く笑った。
その笑う彼女の顔を見るたびに私も笑っていた。

それは今の仕事でも生かされている。
大変育ててもらったものだ。

そんな彼女に、私はよく「寂しそうな表情をしている」と言われたものだ。
私はごまかしているつもりだったけれども、彼女にはきっとわかっていたのだろう。
T姉さんの動きが、たまにNと重なって、私は寂しい気持ちになっていた。

T姉さんも、もちろん素敵な女性だった。
クールで、率先的で、よく手を取り引っ張ってくれた。
でも、Nのようなふわっとした優しさは、彼女にはなかった。
私は、いつでもどこでも、Nを探していた。
T姉さんには、その心境を私は最後まで話すことができなかった。




つづく。



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