【2】逢いたいという思い

Jさん:3*/フェム/独身/細身/歌手

当日は、駅から歩いてぐーグルマップを見ながら会場に向かった。
通っている道すがら、見たことがある景色が現れた。

確かこのあたりに、Hさんの家もあったはずだ。
寄り道をしてみようかと迷いながら歩いていると、会場についてしまった。

着いた会場は、貸切のバーだった。
一人でこのような建物に来たことがなかったので、少し緊張した。

会場に入ってみると、当たり前だけれども女性が溢れていた。
でも今まで私があまり会話したことが無い雰囲気の人(例えばコスプレイヤーやトラの人など)が大勢いたのが、少し衝撃だった。

「多様性」の意味ってこういうことなのかなと思った。

これこそビアンの世界なのかと感心していたところ、どこかで私のハンドルネームを呼ぶ声がする。
先日カフェで会った女性が、私を見つけてくれて、呼んでくれていた。

呼ばれたとこに行くと、そこには少し落ち着いた感じの女性たちが8人ほどグループとなって座っていた。
とても好奇心のまなざしで見られていた。
私は心の中で「なるほど」そう呟いてしまった。

この会は、オフ会と呼ばれる集まりだと思った。
ビアンの女性が、こういう場に恋人を探しに来ているのだ。
だから私を見ている人の視線がまっすぐなものなのは、品定めをされているからだ。

とりあえず自己紹介をし、私はそのグループに混ぜてもらうことになった。
右から、左からと、矢継ぎ早に私に質問が飛んでくる。
隣にはタチのような、ボーイッシュな外見の子が座っていたのだが、
やけに体が当たるなと振り返ると、フェミニンな女の子が隣に来ていた。

狙われている。

こういう展開に慣れていないので、笑顔で返すことしかできない。右から、左から飛んでくる質問に答えながら、実はずっと私はHさんを探していた。

広い会場で、奥は暗くて人が溢れ近づかなければ、その人たちの顔を見ることができなかった。
あとで、奥に行ってみようと、目だけうろちょろ落ち着きなく周りを見ていた。


広告



にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ビアン(アダルト)へ
にほんブログ村
↑ 他のビアンの方々のブログも、
良かったら覗いてみてください。
スポンサーリンク