【4】逢いたいという思い

Jさん:3*/フェム/独身/細身/歌手

歌い終えた彼女は、私に気付いてくれていたようで、
舞台を降りたあと一瞬消えた彼女は、お酒を持ってすぐに私の机の空いた席に座ってくれた。

「乾杯」

二人で乾杯をした。

J:「楽しんでる?」

「ありがとうございます。素晴らしい歌でした」

私は素直な感想を伝えた。

J:「ギターを持ってないから、さすがに歌を褒めたのね」

その言葉に私は驚いて、思わず立ち上がった。
Hさんしか知らない話を、このJさんが知っているのだ。

J:「あらら、そんなに驚かなくても。Hはね、今日は来てないの、別の街で歌ってる」

「Hさん、元気ですか」

J:「うん。」

「私、聞きたいことがたくさんあるんです」

J:「私じゃ無理だと思うな」

「え?!」

J:「ム・リ。私は、君の考えているようなことは、考えていないし、君が想像している世界は生きていない」

断られても、私はめげなかった。
いろいろと彼女に聞いたけれども、繰り返し彼女が言っていたのは

J:「普通の生活をすればいいんじゃないかな」

ということだった。

J:「ビアンには子供はできないけど、欲しかったらそれなりの方法もあるし。普通の男女かップルみたいに生活したら?」
J:「でも、結婚はないよ。あと、常に女の友情と嫉妬に振り回され続ける。恋人も、取ったら取られての繰り返し。落ち着く暇はない」

「Jさんは、恋人は?」

J:「いるよ。今頃ほかの女の子と寝てるんじゃないのかな?」

「え!?」

J:「何を驚いてるの?」

「いいんですか、それ?」

私はもう少し、落ち着いた恋愛を求めていたので、この話に思わず返す言葉に詰まった。

J:「君は、夢子だね」

彼女は話を続けた。


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