例のカミングアウトを考えていた後輩が、職場と距離を置いた。

例のカミングアウトを考えていた後輩が、職場と距離を置いた。

以前書いていた、障害のカミングアウトを考えていた後輩が、突然職場に来なくなった。

 

その日の朝、私に携帯電話を使ったメッセージが彼女から送られてきて、
「しばらく療養します」
と書かれていた。

 

職場に行くと、彼女の出務掲示板には、『長期療養』の文字。
だけれども、誰も『療養』の意味を聞こうともしないし、詮索をしようともしない。
誰も彼女に関心を持たず、誰も立ち止まろうとしない。

 

彼女は、私に相談をしてくれて以来、どんどん体調が悪くなった。
具体的にはめまい、気分低下、生理不順。

 

病院に行くように勧めて、言った後には報告をもらった。

 

白血球が多い。
炎症を起こしている。
抗生剤を処方される。

 

私はその血液検査の紙に書かれた、彼女の体重を見て驚いた。
42㎏。彼女は身長が162ある。
BMIは16になる、痩せすぎだ。

 

 

食事をもっと食べる必要があると、話をした。
本人は食べているつもりで、
「ご飯はお茶碗1杯、お肉は両手分、あとパイナップルを・・・」
というけれども、アルブミンも低く、甲状腺は正常。
食べてないと感じた。

 

少食に、失恋の痛みが広がって、食べることができないのだ。

 

 

私には、何もしてあげることができなかった。
彼女の話を聞いて、食べるように言うくらい。

 

 

そして彼女は療養に入った。

どうでもいい話かもしれないけれども、自分が多少でもかかわった人間が弱るのを見ると、悲しくなるのはなぜだろう。

人の力になることができなかったことを、悔やむのはなぜだろう。

そして、人の悲しみに気づかない人に、怒りを感じるのはなぜだろう。

 

自分は気づけないのに。

自分は、できないのに。

人に求め、人に理想を描く。

 

なぜだろう。

 

 

 

彼女は繊細だったな。

私は、鈍感だった。

 







つづく。



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