桜の花を散らしたのは誰か。

桜の花を散らしたのは誰か。

彼女が帰った数時間後には、桜の花が驚くほど散っていた。

まるで、彼女が来るのを待っていたかのように、Peeさんが帰った後に、一気に桜が散った。

 

私FEEL
帰ったら、桜がほとんど散っていてびっくりしました。
危機一髪というか、ホント袈裟がギリギリだった。

 

 

そういう私に、

 

 

彼女のPee
FEELが一度家に戻ったときに、川原から桜を眺めていたらね、どこからかおじいさんがやってきて、桜の木をゆさゆさゆすってたの。
そうしたら、わさーって、桜が散っていてね。
あのおじいさんが、1本ずつ木をゆすっていったのかな。

 

 

と、通りすがりのおじいさんの話をしてくれました。

 

 

私FEEL
ゆするなんて、酷い―

 

 

 

おじいさん、酷いですよねー。せっかくの桜に、そんな可愛い悪さをするなんて。

 

と、その時は話をしていたのですが、
ほとんど花のない桜を見ながら、ふと思う。

 

 

Peeさんのいうおじいさんは、実在するおじいさんだったのだろうか。

 

 

もしかしたら、
桜の木は、風にゆすられて、花が散ったのだろうか。
「風」という「おじいさん」が、私の知らない間に、
1本1本、桜の木をゆすって、去っていったのかもしれない。

 

そう考えると、少しロマンチックな感じがした。

 

それとも、桜が花を落とそうと思って、花が落ちたのだろうか。
「あそこに花びらを落とすぞ!」なんて思いつつ、落としていったのだろうか。

 

 

いったい、桜にとって花を落とすタイミングはどんな時なんだろう。
私たちの心は、桜のスピードについていくことができず、
散っている様子を見ていると、少し悲しく、切ない思いがする。

 

 

枝からは、既に緑の葉が目を出している。

あぁ。

 

すぐに、暑い夏が来る。




つづく。



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