実家でゴソゴソするには、少しの度胸が必要。

Peeさんは、何度か私の実家に泊まりに来ている。

 

私の母親にも、父親とも会って話をしている。
その会話は、カミングアウトやLGBTとは全く関係ないもので、

 

「遠いところへようこそ」
「こんな田舎で、ごめんね」

 

みたいな、ちょっとほのぼのしたもの。
何回会っても、私の親の会話の始まりはそこ。

 

その単調さに付き合ってくれるPeeさんは、優しいなと思う。

 

 

 

Peeさんがいつも泊まるのは、私の家の離れの家。
改装してある、キレイな和室。

 

わが家へ宿泊しに来た来客は、大概この部屋に泊まることになる。
トイレも、キッチンもある。
今、この部屋に、Peeさんが長期滞在する計画もしているところ。

 

 

その部屋の一室で、2人で寝ていた時のこと。
Peeさんを食べようと、スキンシップを高めていたところ、

 

 

彼女のPee
あれ、誰?

 

 

彼女が、そう落ち着いた声で言った。

指さす方向を見ると、私の祖先の戦争に行って亡くなったといわれている人の写真。

 

 

私FEEL
おじいちゃんのお兄さんで、戦死したらしいよ。
彼女のPee
どこに、戦争に行ったの?
私FEEL
どこだろう。満洲かな?太平洋当たりかもしれない。

 

 

そういえば、亡くなった地域まで考えたことがなかったな。

 

たまに、
「遺族の遺骨が見つかった」
なんて、ニュースを見ることがあるけれども、
我が家では誰も、彼の遺骨を探しには出かけていない。

 

 

久しぶりに、その写真を眺めてみた。

めったに、その和室には私は来たことがなかったから。
幼い少年の顔。

Peeさんと、戦争がない時代に生きる私たちが、どんなに恵まれているのかという話をした。

 

すると、いつの間にか二人とも眠くなってしまい、
気が付いたときにはTVと明かりをつけたままうとうとしていた。

 

 

私FEEL
(ご先祖様が見ているこの部屋では、さすがに食べれないな)

 

 

なんてちょっと思いながら、彼女の唇に自分の唇を重ね。

 

 

私FEEL
(でも、夏はこの部屋でも食べたな。写真には気が付かなかった。まぁ、今日はこれで良いのである。)

 

 

キスで起きたのか、私の名前を呼びながらすり寄ってくる彼女の香りに満たされながら、眠りについたのでした。




つづく。



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