LGBTから知った高橋源一郎(作家)と新潮45。

見ないようにしていたんだよ。

見ないようにしていたんだ、だってさ「生産性がない」っていわれて、私はLGBT当事者として、「その通り」だと思ったから。

生理学的にはそうだよね。
女性と女性では子供は生まれない。

でも杉田さんが批判されたのは、それを議員の立場で言ってはいけないことだったから。
マイナスの最終着地地点しか見てないから。

ビアンにだっていろんな人がいて、
もうビアンとなった最初の最初の理由を言える人もいれば、もちろん言えない人もいて、そんな人が人生歩んできた結果、今の時点でLGBTなんだよね。
その長い、長い、いろんなことを経験したその長い人生をすっとかして、今しか見ずにいっているから、そこは議員の立場ではおかしい。

言ってはいけないことだと思うよ。

そりゃさ、私も仕事ができないおじさんに「生産性がない」って言いたいよ。
言いたい。

言いたいじゃん?
高い給料もらってるんだから、あーだこーだ言う前に手動かせやとか、思うじゃん。

でも言ったらさ、その人の家族が可哀そうかなと思うんだよね。
使えないおじさんにも家族がいて、子供を大学に行かせなくちゃならないし、親の介護もあるだろうし。

孫がいたら、もしかしたら職場では生産性のない使えないおっさんでも、孫にとってはスーパーじいちゃんかもしれない。

だから、言えないよね。
言えない。

 

 

その杉田さんのすごい記事を載せたのは、『新潮45』という雑誌らしい。

きっと、すごい冊子が売れただろう。
私はてっきり炎上商法だと思った。
あと、自民党のお金も動いていたり?

その新潮に対して、モノ申した作家がいると彼女が教えてくれた。

それが、高橋源一郎という作家さん。

彼ら作家は、こんな恥ずかしい記事を出す新潮に、これ以上原稿を書きたくないと言ったらしい。
その結果、新潮45は休刊。

そんな成り行きがあるらしく、私は声をあげたといわれる高橋源一郎という作家が気になった。

彼は、教育勅語を現代版に訳した人らしい。

これがね、読んでちょっと面白かった。
 

■高橋源一郎「現代語全訳」

『はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました?とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。君たち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。

 そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。

 きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

 そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。

 さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。

 というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。

 それが正義であり「人としての正しい道」なんです。

 そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中のどこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

 そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!明治二十三年十月三十日天皇

 とまあ、サクっと訳したので、若干間違いあるかもしれませんが、だいたい、いい線いってると思います。自分で読み返して思ったんですが、これ、マジ引くよね……』

 そして旧文部省図書局が訳した「全文通釈」は以下の通り。

■教育勅語「全文通釈」(文部省図書局による)

『朕(ちん)がおもふに、わが御祖先の方々が国をお肇(はじ)めになったことは極めて広遠であり、徳をお立てになったことは極めて深く厚くあらせられ、又(また)、わが臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一つにして代々美風をつくりあげて来た。これはわが国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にこゝにある。汝(なんじ)臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互(たがい)に睦(むつ)び合ひ、朋友(ほうゆう)互に信義を以(もっ)て交(まじわ)り、へりくだって気随気儘(きずいきまま)の振舞(ふるまい)をせず、人々に対して慈愛を及(およぼ)すやうにし、学問を修め業務を習って知識才能を養ひ、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守(じゅんしゅ)し、万一危急の大事が起(おこ)ったならば、大儀に基づいて勇気をふるひ一身を捧げて皇室国家の為(ため)につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮(きわま)りなき宝祚(あまつひつぎ)の御栄をたすけ奉れ。かやうにすることは、たゞに朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなほさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらはすことになる。

 ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共にしたがひ守るべきところである。この道は古今を貫(つら)ぬいて永久に間違がなく、又我が国はもとより外国でとり用ひても正しい道である。朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む』(出典=文部省「聖訓ノ述義ニ関スル協議会報告」1940年2月。田中壮一郎監修、教育基本法研究会編著「逐条解説 改正教育基本法」から)

「教育勅語」の本質が伝わるのは、いったいどちらでしたか?(本誌・亀井洋志)

※週刊朝日オンライン限定記事

 

 

私には全く想像がつかなかったけど、
彼の翻訳の、「はい、天皇です。よろしく。」って言い方、誰の真似かわかる?

彼女曰く、今の日本の総理くん。

何も知らない3代目ボンボンって感じ、らしい。

そう聞くと、この高橋源一郎という作家が教育勅語を訳した仕事の大きさに私は感心したのでした。

世の中には、変な人も、すごい人もいるもんだ。




つづく。



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