日常の一場面

【10】入ってしまったLGBTの世界。今でも鮮明に覚えている。

私は初キスだったが、彼女は中学校で彼がいたらしくディープキスを教えてもらった。

 

初エッチも、彼女と部室のソファーでだった。
女性の胸元に顔をうずめる日が来るなんて、想像もしていなかった。
でもここで気づくのだけれども、私はセクシャルはタチだということだ。
彼女を触るのは好きなのだけれども、触られることに少し抵抗があった。
単に、手をつなぐ程度ならいいのだけれども、
普段隠している部分を、例え彼女でも触られることに抵抗があった。

 

このことについて、この時点では、
私は自分のことをトランスジェンダーなのかと思い始めた。
自分の中で、体と性別の認識が一致していないのだろうと、彼女と話をしたものだ。

だけれども、結局は月日を重ねることによってわかってきたのだけれども、
私自身が心を開くことが、この頃は下手だった、それだけだ。
中学校の頃の、ビアンに関する一般の目の恐ろしさを体験したことによって、
なるべく人に接しないように、生活を送っていた。
だからこそ、若かった自分は、うまく心を開くことができなかったのだ。

二人の愛は、部室にあった3人掛けのソファーで育まれた。
英語の単語を覚えたり、宿題をしたり、ここには書くことができないことを学んだり。
私が木造の建物に行くころには、大概他の部員は帰宅していた。
彼女は大雑把な私の性格とは違い、何事に対しても丁寧でまじめな人だった。

 

表現力があって、人を引き付ける魅力があった。
私が見たことのない世界を彼女は表現していた。
彼女の中のどこに、こんな表情が眠っているのだろう。

一体どこに。

彼女は秋には人前に出る機会も増え、大きな舞台で演じるようになっていったことで、
彼女のファンがどんどん増えていった。
私は誇らしかった。
お互いの家にもよく泊まりに行った。
家族以外の布団に入った、初めての経験だった。
好きな人の香りに包まれて、とても幸せな気持ちだった事を覚えている。

 

 

 

あとになって知ったのだが、

「好きと言ってはいけないと思っているのは、あなただけです」

そう書いたのは、Nだった。
それは当時彼女が私の家に遊びに来た時に、
あの新聞風のまとめを見せて、この言葉が私の心を押したのだと、
私が話をしたからわかったことだ。

またバドミントンをしているときに、わざと私に聞こえるか聞こえないかの声の大きさで、

 

N:「今好きな人はいますか」
N:「いつもカッコいいね」
N:「どうしてそんなに(私の恋に)鈍いのですか」

 

と言って、からかっていたらしい。
私は全く気付いていなかったので、驚いて大笑いしたものだ。

彼女とは、引き続きバドミントンをしていた。
以前と違ったのは、誰もいない場所で、二人きりでバドミントンをしていた事だ。
始める前には、少しだけ2人きりの時間を楽しんでからバドミントンをするようになっていた。

 

 

そして私たちは、一大イベントを迎えることになる。








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