私の過去

出会うために冒険へ繰り出した

私は冬のある日、彼女に会うために東京に向かったのだった。

私はそれまで、ひとりで旅行することが無かった。
だから初めてのひとり旅行で、しかもそれが珍しく新幹線に乗って行く東京ときた。

私にとっては、結構な冒険だった。

 

駅を降りて、スマホでGoogleマップを立ち上げる。

FEEL
FEEL
こっちかな

自分のことを『方向音痴ではない』と信じ切っていたので、ずんずん進む。
だけどふとスマホを覗くと、目的の位置から離れている。

あとで気づいたのですが、駅の出口が複数あったんです。

それまで単線の電車が走る田舎で育って来ていたので、

「出口なんて、どこから出ても同じでしょ?」

なんて、本気で思っていた。

 

でもあの時は、周りの高いビルのせいで太陽の位置もよくわからないし、Googleマップに必要なGPSも不安定だし、スマホをたびたび見ているからか、変な外国人からは話しかけられるし。

とっても不安だった。

東京という街は、怖い場所だなと、思いました。

 

そうこうしつつも、何とか目的のAビルに到着。
彼女はそのビルの、30階で仕事をしている予定だ。

ビルを見上げると、想像以上に大きな場所。
エレベーターホールには、たくさんの人。

FEEL
FEEL
いったい、ここは何のビルだろう

とても緊張した。

緊張していたので、エレベーターに乗る前に、トイレに行くことにした。
トイレも田舎のトイレとは比べ物にならないくらいキレイで、繊細で、ちょっと唖然。

鏡を覗き込んだ自分が田舎者に写っていないかと心配でしたが、意外にもすがすがしい顔をしていました。


とても歩いたからか、額には汗が。
真冬でしたが、きっと興奮していたからでしょう。

メイクを直し、気合を入れ、深呼吸をしながら30階上へ行くために、人に飲まれながらエレベーターに乗った。





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