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大きな組織にいると元々の夢が半減するけど、見る夢の数は増える。

私は今、本業の仕事でやりたいことって、特にありません。

敢えて言うならば、みんなが怒らず、みんなが困らず、みんなが幸せでいられるように仕事をしたいなと思っています。
その“みんな”というのは、一般の人ではありません。
“職場の人”。

なんて小さな考えなんだろうって、自分でも思います。

数年前の私は、こんなことはありませんでした。

 

私の仕事は、『ある会議(現場の状況を確認する会議)を開くこと』です。

会議に来る人は3種類います。
1つは現場の人、1つは専門職の人、1つは傍聴者。


そのみんなが一緒に執り行う会議だったので、みんなで同じ意識を持って、同じ方向を向かなければ会議の途中で話が脱線する可能性があります


その会議は多くの人が携わる会議で、会議に参加する人々にも勉強が必要だと思いました。

FEEL
FEEL
みんなで、どの方向を向いて話し合いをしたらいいのだろう?

そう考えている時に、ある偉い人が提唱している素敵な考え方に出会いました。

『この考え方の研修会したい!』
『この考え方を広めたら絶対良くなる!』

で、短時間の研修会を数回行いました。
研修会のたびに、会議の参加者はどんどん賢くなって、言う言葉が変わりました。

『本人の課題を改善するためには、〇〇が大切だよね!』

FEEL
FEEL
やったー!これで現状が変わっていくぞ!

みんなの士気が上がっているのを直に感じ、とても嬉しかったです。
でも、残念ながらこの喜びはぬか喜びだったんです。

私の前では『〇〇が大切だよね!』と、もっともらしいことを言っていた人が、行動が元のままなのです。

で、『〇〇が活かされてませんよ?』
と伝えると、

「それはわかるんだけど、本人がこっちを望むから・・・」


現場の人でした。

本人が望む内容に近づけるために、〇〇が必要だって話をしたのに。
利用条件が見直されていません。


必要ないのに、利用しようとしています。

なんだか、話がぐるぐるしていました。

 

 

その研修会を開く時に、上司が言っていたことを思いだします。

「その研修は、そんなに偉い人を呼んで、そんなに多くの対象者を集めてするほど大切なことなのか?」

大切です。
だって、みんなが願望のままに使うから、お金が無くなるのです。
だから、正しい使い方を一度確認する必要があるでしょ?

上司は渋りました。
理由は、現場の状況を確認するために、『利用の条件を再確認しようとしている』からです。


条件を正すと、利用できない人が出てくることを気にしていました。
条件を正すと、現場の利益が減ることを懸念していました。

でも、間違った使い方をしていることを知っているのに、なぜ正してはいけないのでしょうか?

あと『ある会議(現場の状況を確認する会議)を開きますので、みなさんよろしくお願いしまーす』と去年、勝手に言って回っていたのは、彼ら上司なのです。

「その会議(現場の状況を確認する会議)、しなければならないよ?」

と、彼らの更なる上司に言われたので、そそくさと形だけ作っていたらしいのです。


それを急に『やってね』と下へおろしてきて、私たちがやることになったわけです。

上司の理想としていた会議は、ただ人が集まって、時間が終わればOKというモノでした。


重要なのは、『会議を開いた』という事実なんです。
だから『会議の内容』は非もなく可もなく『無事に終わるレベルで』実施をしたかったところ、

私たちが会議の内容のハードルを上げようとしていることに不安を感じていました。

 

 

会議は、無事に私が意図していた方向に成功しました。
専門職と、傍聴者が、『現場の考え方は正すべきだ』そう発言しました。

現場は困ります。
すると現場の人達の上司が、私の職場の上司に、挨拶をしに来たではありませんか。

私たちからすると、
コチラの上司から、現場の上司へ一言言ってもらういい機会だったのに、

でもコチラの上司は、『了解しました。今後ともよろしくお願いします。』

としか、言わなかったのです。

 

つまらない話です。

本当につまらない話です。
組織にいると、こんなつまらない話が、なぜか日常茶飯事になってしまって。

正しいことが、輝かない。
なんと悲しい世界でしょうか。

この悲しみに慣れて、これが普通だと思っている同僚はたくさんいるのです。

でもね、私も上司の立場を考えると心痛い事もあります。

私にも、現場の友人がたくさんいます。

彼ら、彼女たちがまだ経営に携わってないのでこんな話はしないのですが、
彼らが私のとこにお願いに来たら、

私は、建前と本音、どちらで返すのだろうか。

辛いです。
絶対につらいです。

そう思うほど、私は彼らと仲が良くなってしまったのです。

 

会議については、賢くなった外部の専門職と傍聴者の発言を止められる人は、私の職場にはいませんでした。


そうして大いに現場の利用条件を確認したこの会議は、次年度は規模を縮小し回数を減らすことが決まりました。

減らしたのは、上司です。

こういうことが、今まで1回や2回の経験で終わっていません。
私が犠牲にならなくとも、周りの職員を見ていると、こんなことばかり。

正しいと思った自分の正義感が、なぜか宙に浮いてしまうんです。
Peeさんにこの話をすると、

Pee
Pee
自分のやりたいことをしたいなら、上に行きなさい

と言います。
昇進しろというのです。

でも私は、昇進したくはありません。
なぜなら、今の上司たちが『自分のやりたいことをやっている』ように見えないからです。


やりたいことをやっているのは、一番トップだけですね。

あそこまで行けば、ややできるかもしれません。

でも彼にはさらに上がいるはずです。


きっと、どの立場に言っても、見える世界が変わるだけで、『やりたいことはすべてできない』のだと思います。

悲しいです。
悲しすぎます。
今よりも随分と若かった私は、このことにとても失望しました。


何度も仕事を辞めたくなりましたが、辞めなかったのは、後輩がいたからです。

後輩がやりたいことができなくて泣いている時に、初めて自分の二の舞が生まれていることに気づきました。

だから彼女たちが、少しでも『やりたい思い』を実現できるように、私の経験をアドバイスするようになりました。


時には立場を変わり、時には壁になり、私のように失望しないように、気にかけているつもりです。

 

私が彼らを守らねば、一体だれが守るのか。

 

この仕事は、世の中を動かすので、本来はとても面白い仕事です。

後輩たちの悲しさが半減して、楽しみが増しますように。
そのきっかけになればと、私は後輩をすごく褒めます。


男女ともに褒めます。
自分がやっている仕事に、誇りを持って欲しいのです。

でもこれって、私も褒められた思い出があるからできることです。


それは今とは別の職場、別の上司たちでした。

今の上司たちは、人に褒められたことがあまりないのだと思います。


そして、上の人の機嫌を取ることばかり考えてきた人たちなのでしょう。
下のことは、あまり見えていないみたいです。

私が見習うのは、昔の上司と、やっぱりPeeさんです。


Peeさんは誰にも媚びず、誰にも付かず、それで独立した仕事を勝ち取りました。

Pee
Pee
FEELがいなかったら無理だった

そうは言ってくれますが、やっぱりその行動力はすごいと思います。
いつしか私は本業はほどほどに、Peeさんのお手伝いに夢を見るようになりました。

独立しているPeeさん、組織にいる私。

でもきっと職場が変わり、人が変われば、私の意識も変わることでしょう。

昔のように。


組織でも、自分のやりたいことをできる環境が、再度訪れると思っています。
そして私が育てた後輩たちが大きくなって、また彼らが後輩をかばって、『やりたいことをやらせてあげてくれたら』、きっと組織は変わっていきます。

人が変われば、考え方も変わるからね。

利用条件を正して、かつ、予算も増やせたら一石二鳥なんだ。
だから心の奥底にある大志は、まだ消えてはいません

ってことで、大きな組織にいると内部事情を見るたびに、元々の夢は半減するかもしれません。
でも自分の考え方次第で、夢の種類は増やすことができるようです。

人生、視野が広い方がお得だなって、最近思います。





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